金目銀目

やまっこ<りゅうせん>

2010年05月12日 02:50



皆さんこんばんは。。。


昨晩は浅草108にきていただいた方、トラブル続きでしたが
観てくださいまして誠に有難う御座いました。。。

これからも浅草108・遊郭爆蘭を宜しくお願い申し上げます。。。









今日は物語風SSしょうかい・・・。。。



金目銀目は考えていた・・・
何かについて考えていた・・・




「ねぇ、探し物が見つからないの」
「何処にあるのか教えてくれる?」

「何をさがしているんだい?」



「何かを探しているのよ・・・」
「何か見つかるといいね」





胸の痞えがいっこうに治まらないので海辺に行った・・・


夕日の映える海はとても綺麗だったが、潮騒のにおいにやられて頭がくらくらした・・・



それでも考えながら歩いていたら・・・
崖の上に古びた洋館をみつけた・・・







「若しかしたら何かがあるかもしれないわ!」そう思い、金目銀目は中に入ってみた・・・


部屋は概観から想像した通りいくつもいくつもあった・・・
金目銀目は考えながらひとつひとつ部屋をめぐってみることにした・・・






ある部屋には左右同じに見渡せる椅子に座り、眺めてみたり・・・



ある部屋にはぐるぐるした蔦が絡まったさびしそうな植物をみつけた・・・



丸い窓と・・・

四角い窓・・・




みつからない・・・




テラスからの眺めに少し心が安らいだ・・・



そうして金目銀目は「何」も見つけられずに屋敷をあとにした・・・





町に繋がる石畳の橋の上で流浪の民について考える・・・
おとついの晩の嵐の風について考える・・・




角砂糖の欠片について考える・・・






考えていた事が何だったのか考えてみたけれど・・・






答えが見つからないので考えるのをやめにした・・・。
日記